牧野は噂を流した啓から、かつて小児科医時代
担当していた直明の姉だと告げられる。
小学校を追い出されれば、また病院に戻って
直明を診てもらえると思っての行動だった。
直明は体が弱く、激しい運動ができず学校も
いまだ登校したことがない。
ある日直明が一時退院してきたときに母親が
急用で啓と直明の2人で留守番することに。
散歩に行きたい!という直明に、少しならと
連れ出す啓だが、トイレがしたいと言われ
仕方なく学校の中へ。目を離したすきに
直明が逃げ出してしまう。こっそり学校に
残っていた上級生と学校探検をし帰宅したが
母親には内緒にしていた。
とても心配する母親を少しでも安心させるため
啓は学校探検のことを話すと母親は激怒。
啓は次の日の放課後家出をしてしまう。
これは母親の気持ちもよーーーくわかる。
そして啓の気持ちもよーーーーくわかる。
それを牧野先生がちゃんと全部伝えてくれて
そうそう!って泣きながら見てた。
子に対して親は心配しすぎなんてことはないし、
初めて登校する姿を心待ちにしてる。
けど自分の手から離れて自分の見えないところへ
行かせる莫大な不安に襲われる。
病気の子じゃなくても最初はそんな気持ちなのに
心臓に疾患が…ってなったらもっと苦しいよなぁ。
啓もしっかりしなきゃって気持ちが強すぎて
誰にも本音を言えない心を開けなくなってるのも
切ない。まだ小学生なのになって思った。
ただ望むのは、病気がよくなりますようにということ。